テナントが出店する際、賃料や共益費、光熱費の他にも、
テナント独自で契約するビルマネジメント(BM)や法定点検などがあります。
これらは、テナントの事業運営において重要な要素であり、適切な対応が求められます。
今回は、テナントが負担する代表的なBM項目についてご紹介いたします。
一定の商業施設や大型ビルにおいては、防火管理体制がテナント(区画)ごとに管理されている場合があります。この場合、テナントごとに年1回の防火対象物点検を実施し、その結果を消防署に報告する義務があります。
ビル全体で必要となるため、ビル指定の業者に発注することが多いですが、
報告義務は各テナントに課せられるため、これを怠ると指導が入ることもあります。
業務用エアコンなどの機器に関しては、フロン排出抑制法に基づく定期点検が義務付けられています。
3ヶ月ごとの簡易点検や、一定規模以上の機器に対しては1年または3年ごとの
有資格者による定期点検が必要です。
エアコンがオーナー側の資産であれば、オーナーが点検を実施しますが、
テナントの資産であれば、テナント自身が点検を行う必要があります。
店舗スタッフで清掃を行わない場合、清掃業務を委託することが多いです。
簡易な清掃やトイレの清掃であれば、店舗スタッフでも対応可能ですが、
ワックスがけやグリストラップの清掃、または専用の機械や技術が必要な部分は、
外部業者に委託するケースが多いです。
機械警備は、オーナー側が共用部の警備を発注することが多いですが、
専有部に関してはテナントが実費負担で機械警備を発注する場合があります。
店舗ごとにセキュリティを確保するため、適切な警備体制を整えることが求められます。
ビルの共用部における害虫やねずみの駆除はオーナー側が実施することが多いですが、
各テナント区画内についてはテナント自身が実施する必要があります。
害虫の発生を防ぐためには、定期的な駆除・防除が重要です。
オーナー側の駆除はあくまで共用部に限られ、店舗内の管理はテナントの責任となることが一般的です。
テナントが負担するBM項目について、法的義務や必要な業務を把握することは、
トラブルを未然に防ぎ、事業運営を円滑に進めるために重要です。
もし、これらの業務に関して不安があれば、弊社では専門的なアドバイスを提供しています。
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