2025年05月05日
ゴミトラブルへの対応方法~大家さんのための実践ガイド
賃貸物件を管理していると、避けて通れないのが「ゴミトラブル」。
ゴミの管理を怠ると、物件環境が悪化し、
入居者からのクレームや室内の劣化を招くことにも繋がります。
今回は、ゴミに関する代表的なトラブルとその対処法を、
みたす不動産が解説します。
1. ゴミ置き場の問題
ゴミ置き場の管理が甘いと、特にカラスや猫などの動物によってゴミが散乱し、
周辺環境が悪化します。特に、ネットで囲ったゴミ置き場は、
ネットの破れや掛け忘れによってゴミが散乱することがよくあります。
対策:
ネットが汚れていると入居者が触りたくなくなり、
適切にゴミを処理しなくなってしまいます。
新しくネットを張り直し、持ち手を取り付けることで、
入居者がゴミ置き場を使用しやすくなります。
定期的にチェックを行い、破れや汚れを早期に修復しましょう。
2. 部外者によるゴミ投げ込み
ゴミ置き場に部外者がゴミを投げ込むこともよくあります。
この場合、無断でゴミを捨てることに対する抑止力が必要です。
対策:
監視カメラの設置が最も効果的ですが、
予算が限られている場合は、
ゴミ投げ込みがあった場所にカラー写真を掲示し、
警告文を貼り出すだけでも抑制効果があります。
証拠写真を貼り出すことで、
無断でゴミを捨てる行為が監視されていると認識させることができます。
3. 未分別ゴミの問題
ゴミを分別せずに捨てる入居者が多いと、環境が悪化し、
回収業者とのトラブルが起きることもあります。
特にゴミが多いマンションやアパートでは、
これが大きな問題になることがあります。
対策:
未分別ゴミを防ぐためには、
入居者に対して分別方法を入居時にしっかり説明することが重要です。
特に、法人契約者や家族ではなく、必ず入居者本人に説明を行い、
意識を高めてもらいましょう。
これにより、入居者自身がゴミの分別をきちんと行うようになります。
4. 室内のゴミ溜め込み(汚部屋)
ゴミを溜め込む「汚部屋」は、
物件の衛生環境に大きな影響を与えるだけでなく、
室内の劣化や臭いの原因にもなります。
見逃しがちな問題ですが、早期発見と対処が重要です。
対策:
もし、入居者が室内にゴミを溜め込んでいる場合、
早めに対応することが求められます。
まず、入居者にゴミの撤去を促し、
資力があれば専門業者に依頼させます。
もし、資力がない場合は、連帯保証人に連絡し、
撤去費用を支払ってもらうことを検討しましょう。
これらの対策を実践することで、ゴミトラブルを未然に防ぎ、
物件の価値を守ることができます。
ゴミ管理は、物件管理の一環として、
日々の細かな注意が必要です。
大家さんも定期的にゴミ置き場のチェックを行い、
入居者とコミュニケーションを取ることを心がけましょう。